これは何でしょう?

昨日、層雲峡を散策していたら、おもしろい形をした雪の盛り上がりを見つけました。
何だろうと思って眺めていたら、ボコボコッと雪が動き、一か所開いていた穴からイイズナらしき小さな動物が白い顔を覗かせました。ここ数日層雲峡は風が強く、その場所はまだ数㎝しか雪が積もっていなかったため、その動物が動くたびに雪が割れて盛り上がり、不思議な線となって現れていたようです。

イイズナはエゾオコジョとよく似ていますが、エゾオコジョは冬毛になっても尾の先が黒っぽいのに対して、イイズナは冬毛に生え換わると全身真っ白になります。体長が約16㎝ほどと小さく、見た目もかわいらしく見えるイイズナですが、獲物に対する攻撃性は激しく、時には自分の体重の3倍を超える動物も平気で襲うこともあります。主食は小型の動物で、おもにネズミなどを食べているようです。冬の間も雪の下や倒木のすきまにもぐり込んで熱心に餌を探すイイズナ。周りには同じように雪の下を小動物が動き回った跡がたくさん残っていました。

昨日の層雲峡の最高気温は-9℃。冷え込みが厳しくなってきましたが、動物たちは元気いっぱいです!


写真:イイズナと思われる小動物が雪の下を動き回った跡(層雲峡)12/1 、イイズナ(手前)とエゾオコジョ(奧)の剥製(層雲峡VC展示物)