北鎮岳分岐下雪渓

8月に入りましたが、まだまだ北鎮岳分岐下の雪渓は大きく残っています。

以前は赤いマーカーのところに階段状のステップがついていましたが、現在は本来の登山道(石に黄色のマーカーが付けられています。)に近いところに階段状のステップがついています。こちらには赤いマーカーは付けられていませんが、しっかりと階段状に足跡が残っているため、わかりやすいです。今日は雪も柔らかく、傾斜が急なところは階段状になっているため、上り下りとも問題なく歩くことができました。

しかし、濃霧時や雪面が固い場合などは注意が必要です。迷ったり、滑落したりしないよう、ご注意ください。
 
北鎮岳分岐下周辺では、イワブクロやメアカンキンバイ、ウスユキトウヒレン、ヒメイワタデが見頃でした。クモマユキノシタも咲いていました。この花は、お鉢平の周りでよく見られる花です。熊に気をつけながら、お花も楽しんでください。

写真:北鎮岳分岐下、クモマユキノシタ(北鎮岳分岐下周辺)

黒岳北東斜面

ロープウェイに乗っている時はガスがかかり周りは真っ白でしたが、ロープウェイ黒岳駅に近付いたとたん、パァーッと霧が晴れて青空に!そして、七合目のロッジに着く頃には、眼下に見事な雲海が広がっていました。雲海の上にそびえ立つ屏風岳は神々しかったです。

黒岳の登山道では、夏の花もそろそろ終わりを迎えつつあります。チシマノキンバイソウはまだ咲いていますが、ぐっと数が減り、替わりにダイセツトリカブトやミヤマアキノキリンソウ、チシマアザミ、ナガバキタアザミなどの秋の花が目立っています。特に、アザミ類の範囲が広く、八合目あたりから山頂までずっと登山道脇はアザミ類の花で覆われています。そんなアザミ類の足下では、ハイオトギリが咲き誇っています。
黒岳北東斜面は、8月に入っても賑やかです。

写真:黒岳北東斜面から眺めた雲海と屏風岳、チシマアザミとオニシモツケ(黒岳山頂下)